★ベートーヴェンに会いたい★  

彼と初めて出会ったのは、小学校の音楽室。
やたらに気難しい顔をして、こちらを睨んでいる。
よっぽど機嫌が悪いのか、それとも?
とにかく、あの顔を忘れることはなかったと思う。

私はクラシック音楽には詳しくない。
でも、彼の名前くらいは知っている。
そう、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。
彼の生まれ故郷は、ケルンの南の都市 ボン Bonnにある。

ボンには、ドイツ鉄道のレギオナルバーンもあるけど、地下鉄でも行ける。
ボンまで乗れる(はず)の、一日乗車券も買ったし、後は行くだけだ。
今回の滞在で唯一の遠出。
メイクにも気合いが入る。
お洋服はパンツにした方が無難かな?なんて思ったけど、結局スカートにしちゃったわ(^^)

地下鉄18号線でボンへ向かう。
地下鉄といえど、ケルン中心部を出ると郊外電車になる。
各駅停車しかないので、時間はややかかるけど、慌てる旅ではない。
しかも、日本のようなロングシートではなく前向きのクロスシート(しかも広い)
に座れるから快適そのもの。
約60分の電車の旅を楽しんでボンに到着した。

ボン中央駅の駅舎


ボン中央駅に到着した電車 壁面には何故か大阪市営地下鉄のマークが(^^)


まずは街歩き。
ボン中央駅の西側にでて、ちょっとした宮殿を見学。
繁華街とは反対側だったので、あまりにも人がいなくて寂しかったけど、
観光客と思しきお兄さん二人連れをとっ捕まえて、
「写真を撮ってください!」
ってお願いした(^^)

もちろん、撮ってもらったあとは私からもお返しのカメラマン役を。
東洋系女性が珍しかったのか?それとも女性と話せて嬉しかったのか?
そのお兄さんたちは終始ニコニコ顔で、やたらに気を使ってくれたのが嬉しかった。
でもね、女装娘でごめんなさい(^^ゞ


このあとは駅の東側にでて、ベートーヴェンハウスへ。
ベートーヴェンが生まれた場所が、ほぼそのまま残されている。
一時は人手に渡ったこともあったらしいけど、その歴史的価値から、市民団体などが買い取って保存をしているそうだ。
受付のおばさんはとても親切で、
「あなたは日本人ね。じゃあ日本語のパンフレットをあげるわよ」
と渡してくれた。
もらったのは1枚だけだったのだけど、お土産用にもう2枚欲しいといったら気安く分けてくれた。ありがとう。

内部はベートーヴェンゆかりの品物が並び、クラシックファンなら堪らなく興奮するのだろうなぁ、という感じ。
残念ながら私は上っ面の知識しかないのと、説明書きがドイツ語だけなので、充分に理解できず
(日本語パンフで概要はわかるが)もったいないとは思うけどね。

約30分くらいで見学は終了(そんなに大きくない)

偉大なる音楽家の軌跡を、ほんの少しだけでも触れられたのはよかった。


気がつくと18時前。
21時半くらいまで明るいドイツだけど、やや陽が傾いてきている。

駅へ向かうためにミュンスター広場に差し掛かったとき、夕刻を告げるミュンスター寺院の鐘が打ち鳴らされていた。

ここには彼の像が立っている。
彼は難聴だったという。
鐘の音が聞こえることもなかったのかもしれないけど。

今は、広場の喧騒と鐘の音をゆっくりと天国で聞いているのかもしれない。


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